肩こりでお悩みの方へ

肩こりについては、本当にたくさんの考え方や治療法があり、もはや何が正しいのか誤りなのか判断もつかず、良いと言われているものを手当たり次第に試したり、どうせ治らないならとあきらめていたりします。
原因は様々ですが、ケガでない限り筋肉の痛みや辛さというのはそのほとんどが「スパズム」と呼ばれるものです。スパズムとは神経により筋肉が緊張した状態のことを指しますが、要は筋肉が硬くなっていることを言います。筋肉が疲れやストレス(これが多い)、運動不足や栄養不良などで、その一部が硬くなります。一時的なものであれば、休めば元のように戻りますが、継続的にかかる精神的ストレスや立ちっぱなし、座りっぱなしの仕事による筋肉の疲れは、やがて筋肉の硬い部分(硬結部といいます)をさらに悪化させます。悪化した硬結部はどうなるかというと、硬い状態のまま元に戻れなくなります。休んでも疲れがとれない、何もしていないのに肩が凝る・・・という人はこの状態の人です。

当院では、筋肉のどの部分が悪いかを探し、ターゲットを絞り治療をいたします。肩、腰のマッサージというのではなく、肩の部分のどの筋肉のどの部分といった具合です。この、ターゲットを絞った治療はトリガーポイント療法といい、西洋医学、東洋医学の考え方を融合したもので、大変実効性があるものです。理論、理屈はともあれ、一度治療を受けてみてください。
腰痛でお悩みの方へ

さて、なんだか堅苦しい病名の、この「筋・筋膜性腰痛」とは、レントゲン血液検査で異常が無いにもかかわらず、筋肉の慢性的な痛みやコリが持続し、押すと痛いところ(圧痛点といいます)があるのが特徴で、ほとんどの腰痛はこれに属すると考えます。筋肉が辛い症状を出しているのですから筋肉に対しての治療を最優先すべきであり、それが最も実効性のある方法なのです。

ここまで読まれた方で少し疑問を感じた方もおられるかもしれません。「以前、背骨がズレているのが原因と言われた。(またはテレビでやっていた)」とか、「椎間板が飛び出しているから、それが神経に当たって痛い」との説明をうけた等々、背骨に原因があると考える方が少なくないですが、腰痛が無いのにレントゲンを撮るとヘルニアがあったり、背骨が大きく曲がっている人が多いという事実を、テレビでは決して言いません。背骨の歪みや、ヘルニアは実は珍しいものではなく、むしろ理想的なまっすぐとした背骨の方が大変稀なのです。以上のようなことからも当院では背骨の形を腰痛の原因とは考えません。従って、背骨をまっすぐにしましょうといった治療も行いませんが、ヘルニヤと診断された方や背骨の歪みが原因と診断された方がきちんと症状が取れ、楽になっております。筋肉のコリがほとんどの腰痛の原因であるという意味がご理解いただけたでしょうか。

膝の痛い方へ

医療機関に行くと、「年のせいで軟骨がスリ減ってる」とか「もっと痩せなさい」とか言われて落ち込んで帰っていく人も多いようです。しかしそれらは、あまりに患者さんを突き放した考え方であり、現実的なアドバイスとは言いがたいです。患者さんがご自分の膝と今後どう付き合っていくか?これについて現実的に真剣に考えていきたいと思っています。

当院では、膝痛の患者さんには、なにはなくとも通院してくださいと申しております。というのも、当院では本格的な膝のトレーニングマシンを備えており、治療のひとつとしてトレーニングを組み入れております。そういったトレーニングマシーンは見たことも触ったこともないという患者さんがほとんどですがきちんと実施され、予想以上の効果に喜んでおられます。通院されている間は否が応でもトレーニングはするわけですから、挫折がないわけです。
キチンと治療を受け、トレーニングを継続する。これこそが文字通りの「転ばぬ先の杖」になるのです。